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冬の家族の健康を守る!空気質を改善するための家づくりのポイントをご紹介

2025.11.19 - 家づくりのこと

冬の住まいづくりで大切なのは、暖かさだけでなく「空気の質」を整えることです。
断熱や暖房の性能を高めるだけでは、室内の快適さや健康は十分に守れません。
実は、乾燥や換気不足、結露などによって空気の質が悪化することがあり、これが冬場の体調不良や不快感につながる場合があります。
今回は、新築の段階で意識したい空気環境づくりのポイントをご紹介します。

冬の家族の健康を守るための空気質改善ポイント

乾燥による不調を防ぐ

冬は暖房で湿度が下がりやすく、喉や鼻の粘膜が乾燥すると、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。
新築時には、加湿機能を備えた換気システムや、珪藻土や無垢材といった調湿性のある素材を壁や天井に取り入れると、室内の湿度を適度に保ちやすくなります。
例えば、室内の湿度が40〜60%程度に保たれる環境では、粘膜の防御機能が働きやすく、肌や喉の乾燥も軽減されます。

換気不足による空気のよどみを防ぐ

冬は窓を閉め切る時間が長く、空気がこもりがちです。ハウスダストや花粉、ペットの毛、VOC(揮発性有機化合物)などが滞留すると、アレルギーや頭痛、倦怠感などの原因になることがあります。
そのため、新築住宅では「24時間計画換気システム」を取り入れるケースが増えています。
こうした換気システムは、室内の汚れた空気を効率よく排出しながら新鮮な空気を取り入れる仕組みで、常に空気を循環させます。さらに熱交換型のシステムを採用すれば、外気を取り込んでも暖房効率を損なわず、快適な温度を保ちながら換気が可能です。

結露やカビの発生を抑える設計

断熱性能が低い住宅では、窓際や北側の壁で結露が起こりやすく、放置するとカビの原因になります。
カビの胞子はアレルギーや喘息などのリスクを高めることがあるため、壁内の湿気を逃がす通気工法や、G2グレード相当の高断熱構造など、結露を抑える設計が有効です。
断熱・気密・換気がバランスよく組み合わされた住宅では、室温や湿度のムラが少なく、冬でも結露しにくい空気環境が整います。

新築時に意識したい空気質の整え方

計画換気で一年中クリーンな空気を

24時間換気を備えた住宅では、CO₂や湿気、化学物質を自動的に排出し、常に新鮮な空気を循環させることができます。
最近では熱交換型換気装置を採用し、外気を取り込みながらも室温を保つ仕組みが一般的になっています。エネルギー効率と快適性の両立を図るうえで、特に冬場に効果的です。

高気密・高断熱で快適さを維持

HEAT20 G2グレード相当の断熱性能を持つ住宅では、外気温の影響を受けにくく、室内の温度差が小さくなります。これにより結露のリスクが減り、冷え込みやヒートショックの防止にもつながります。
高断熱・高気密構造と換気システムを組み合わせることで、快適で健康的な室内環境が実現します。

低VOC建材と調湿素材で安心な空気を

内装材には低VOCの建材を選ぶことで、シックハウス症候群などのリスクを抑えることができます。
また、調湿性のある自然素材を取り入れることで、湿度の変動を和らげ、清潔で心地よい空気を維持できます。
こうした素材選びはデザイン性にも優れ、快適さと健康の両立に役立ちます。

まとめ

冬の住まいは、暖かさと同じくらい空気の質が大切です。
乾燥、換気不足、結露といった問題を、新築の設計段階から考慮することで、家族が一年中快適に過ごせる環境をつくることができます。
断熱・気密・換気・調湿・建材のバランスを意識した設計こそが、これからの時代の「健康住宅」の基本といえるでしょう。

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